

危機の東芝が頭を抱える 「もう一つの巨大事業トラブル」
東電管内の通信システムを安値で入札。
画期的な次世代型となるはずが、現実は…

田中久雄氏は社長を辞任。自ら不正を指示したことはないと話したが、頻繁なメールで部下に圧力をかけ続けた

21日、東京・芝浦の本社最上階39階の会議室に、数百人の報道陣がつめかけた
「目標必達」――歴代3人の社長の苛烈(かれつ)な要求とプレッシャーによって、東芝は歪んだ決算を発表しつづけ、1518億円もの巨額修正に追い込まれた。
7月21日に公表された第三者委員会の報告書は、西田厚聰(あつとし)氏(71)が’05年に社長に就任して以後、後任の佐々木則夫氏(66)、田中久雄氏(64)の3代にわたって不正な会計処理が行われていたとした。