

イジメも事故も「まずは隠す」ブラック教育現場緊急ルポ
教師も生徒も親も疲れ切っている

赤紫色に腫(は)れたキズ痕が残っている加奈さんの左ヒジ。本人は「いまだに針でチクチク刺されるような痛みがあり、ゆっくりとしか曲げられない。とくに朝は痛みがヒドイ」と話す

小学校で行われた組体操の7段タワー練習風景。崩れれば1段目の子どもに200㎏以上の体重がのしかかり、大事故になりかねない(内田氏提供)
●美化された組体操で事故続出
「ギャー!」
数人の生徒が悲鳴をあげながら、小学校6年生の加奈さん(仮名)に覆いかぶさるように落ちてきた。東京・北区の小学校でおこなわれていた運動会の練習中。組体操のタワーが崩れたのだ。加奈さんは、何が起きたのかわからなかった。気がつくと生徒たちの下敷きになり、左ヒジが激しく痛み身動きができなくなっていた。加奈さんの母親が語る。