東日本大水害「人災だったのか」問題の越水現場を徹底ルポ

悪夢はこのソーラーパネル設置地点から始まった。被害住民たちの怒りの声

約150ｍ先にある、鬼怒川の越水地点を指差す遠藤さん。窓の外には泥やガレキをかぶったソーラーパネルが並ぶ

「あそこです。あの場所から鬼怒川の泥水が超えてきたんです！」

　茨城県常総市若宮戸地区に住む遠藤玲子さん（59、写真1枚目）は、自宅の2階から鬼怒川の越水現場を指差して言う。次いで夫の幸助さん（63）が恐怖の体験を語る。