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令和の“知の巨人”出口治朗氏が語った「新型コロナ後の世界」

『還暦からの底力 歴史・人・旅に学ぶ生き方』が2週間で12万部のヒット

令和の“知の巨人”出口治朗氏が語った「新型コロナ後の世界」
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インタビューは「東京アラート」解除後に行われた。「新型コロナの影響は、長期的に見れば良いことしかない」と前向きに語る

 感染症の大流行は、世界で数限りなく起こってきました。ウイルスは30億年前から地球上に存在していて、たかだか20万年程度のホモ・サピエンスとは比べものにならない〝大先輩〟です。普段は森の中に住んでいて何かの機会に動物を介して人間と出会う。つまりパンデミックは自然災害なんです。超ド級の台風のようなもの。火山の大爆発や隕石の衝突と同じだと考えてもいい。ダーウィンの進化論によれば、こうした歴史的な大災害は予測不可能です。強い者や賢い者が生き残るのと違(ちゃ)うで、人間にできるのは〝運と適応〟だけや、と。それがダーウィンの教えです。一定の確率で起こりうるのは理解できるけれど、いつ起こるかは誰にもわからない。南海トラフ地震と同じような話ですね。そして、それがいったん発生すれば、その後の世界が変わるのは当たり前の話です。年の近い友人が、今回の新型コロナ禍について「自分が死んでから発生したらよかったのに」とぼやいていましたが、僕は逆ですね。

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