

ヤクルト大躍進を支えた捕手・中村悠平の急成長

2年連続の最下位から今季、巻き返しに成功したヤクルト。打率、本塁打、打点の打撃主要3部門をタイトルどころか、2位までも独占しそうな川端慎吾、山田哲人、畠山和洋の3人が引っ張る強力打線が相手に脅威を与えたことは言うまでもありませんが、昨季からもっとも投手成績がよくなったチームでもあります。秋吉亮、ロマン、オンドルセク、バーネットらブルペン陣が安定した投球を続け、先発陣も石川雅規、小川泰弘という左右の軸に加えて、館山昌平が復活、石山泰稚、昨季ソフトバンクから移籍してきた山中浩史らも力を発揮しました。今季はどのチームも得点力が大きく落ち、横ばいのDeNAを除く5球団がチーム防御率を0.35以上、改善させているのですが、ヤクルトの4.62(リーグ6位)から3.28(同4位)という昨季からの下げ幅は際立っています。チームの躍進には何よりそれが欠かせなかったのですが、シーズンを通して投手陣を支えた捕手・中村悠平の貢献度も高く評価されるべきです。