

不定期連載 昼めしで語る「人生の転機」第33回 猪瀬直樹(作家)「都知事としてのスタンスは〝必殺仕事人〟だった」

お気に入りの席で『海音』の「日替わりランチ」を食す。この日の大皿は牛鍋。サラダ、冷奴、にゅうめん、コーヒー等が付いて950円
「太宰治には酒飲んで酔っ払っているイメージがあって、三島由紀夫には時間にキッチリしているイメージがあるけど、実際はまったくの逆。太宰は朝早く起きて日中はまじめに原稿を書いて、夕方から飲みに出かけて夜はちゃんと寝る。
一方、昼ごろ起きてブランチをとり、夕方からパーティに参加し、深夜帰宅してから原稿を書き始めるのが三島。両者の評伝(‘00年の『ピカレスク 太宰治伝』と’95年の『ペルソナ 三島由紀夫伝』)を書いて、自分は三島型だと気づいた」