

リオ五輪が危ない!蚊が媒介するジカ熱の恐怖
カーニバルに沸くブラジルで、
小頭症の新生児が急増中

北東部の都市レシフェで生まれた小頭症の赤ちゃん。ブラジルでは、母体に危険が及ぶ場合、強姦された場合などの限られた条件を除いて、人工中絶は禁止されている
「ジカウイルスに感染したとみられる妊婦から小頭症の新生児が数多く生まれ、市民はパニックに陥っています。蚊対策のため虫除けスプレーが売り切れるスーパーが続出していますが、それでも2月5日に幕を開けるリオのカーニバルへの盛り上がりは例年通りで、変わりありません。蚊に刺される危険を省(かえり)みず、今年も男女ともに露出度の高い衣装でサンバを踊りまくるでしょう。10日間で100万人以上の観光客が訪れる見込みです」(リオ在住ジャーナリスト)
今年8月、五輪が開催されるブラジルで、ジカ熱の猛威が拡がりつつある。ジカ熱は南米にとどまらず北米、さらには欧州でも患者が確認され、2月1日に世界保健機関(WHO)は’14年8月のエボラ出血熱以来となる「緊急事態」を宣言。今後1年間で感染者は400万人以上にのぼるとの見方もある。