

【短期集中連載】FRIDAYノンフィクション 高倉健が愛した女と男
第2回 あれほど仕事を選んでいた健さんが「にんにく」のCMに出演した理由

死後9日間も伏せられ、日本中が驚いた高倉健(享年83)の急逝は、2014年11月10日のことだ。実は、このときの入院は、4月に見つかった悪性リンパ腫の転移状況などを調べる検査のためだったが、親族たちは入院すら知らされていなかった。死後3日目の12日、戸籍上の養女である小田貴(おだたか)(52)が東京・渋谷区の代々幡(よよはた)斎場で文字どおり隠密裏に荼毘(だび)に付したのは、先週号に詳報した通りだ。
その養女は密葬を終えると、初七日を待たず、顧問弁護士の野村晋右(くにあき)を伴い、慌ただしく九州に向かう。真っ先に訪問したのが、鹿児島市に本社を構える食品会社「健康家族」である。