

追悼 永六輔さんが最期まで貫いた「反骨の流儀」
享年83、ラジオを愛し、反権力の美学を通した放送人

昨年12月、長年親交のあった作家・野坂昭如さんの青山葬儀所(港区)での葬儀にて。永さんは’10年に自身のパーキンソン病を公表していた。隣は次女でフリーアナの永麻理
「永さんがリハビリで辛そうにしている時、介護士の東南アジア系の外国人が彼のことをよく知らずにこう言ったんです。『そんな苦しそうな顔しないで。ほら、日本には有名な歌があるでしょう? 知りませんか、〝上を向いて歩こう〟って曲』と。それに対して永さんは『僕はそんな歌、知らない』って返したんです(笑)。本当に最期までユーモアを忘れない人でした」(元『話の特集』編集長・矢崎泰久氏)