

和歌山県田辺市がドン・ファンの遺産相続費用に約2億円投入の謎
市民は怒りの声をあげているが、市はダンマリ いったい何に使っているのか?

妻・Sさん(右)と都内のホテルで豪遊する野崎氏。遺言書を巡る裁判は、Sさんの相続額にも大きく影響する
「普段はのどかな田舎町ですからね。ドン・ファン事件は、市民の間でも非常に関心を集めています。それだけに、今回の予算計上にはみんな怒っていますよ。金額が大きすぎるし、何より、使い道の説明がないのがおかしい」(市民オンブズマンわかやま事務局長の畑中正好氏)
紀州のドン・ファンこと資産家・野崎幸助氏(享年77)の怪死事件を巡る新たな謎が浮上し、氏の地元である和歌山県田辺市の市民が怒りの声をあげている。
貸金業や酒類販売業で富を築いたドン・ファンの遺産は、約13億円にのぼる。〈財産を田辺市に全額寄付する〉という旨の内容が書かれた野崎氏のものとされる遺言書も見つかっており、田辺市は昨年9月に遺産の受け入れを表明した。