

夏場所、無念の休場 稀勢の里「部屋に一人でこもる綱の重圧」

5月21日に部屋の前で本誌記者が体調について問いかけると「大丈夫です」と語っていた
「4敗は、すべて同じ負け方でした。自分から攻めていない。安易な張り差し(立ち合いで相手の頬を張ること)が多く、脇が開いていた。気持ちが弱っていた証拠です。横綱と他の力士では、責任の重さに雲泥の差がある。優勝できるという確信なく、出るという決断をしてはいけません。厳しい言い方になりますが、その自覚なしに出場した稀勢の里には横綱としての覚悟が足りなかったのでしょう」(相撲評論家・中澤潔氏)