

スポーツは人間ドラマだ! 第142回 腕ひしぎ逆十字になす術なし 髙田延彦「400戦無敗の柔術家 ヒクソンに完敗」
’97年10 月11日
PRIDE 1

ヒクソンは、「髙田は何をどうしていいか、わからなかったようだ。戦略が無いように見えた」と話している
プロレスが勝つか。柔術が勝つか――。
ちょうど20年前、日本に格闘技ブームを巻き起こすきっかけとなる一戦が行われた。髙田延彦(35=当時、以下同)とヒクソン・グレイシー(37)のリアルファイトを実現させるため、旗揚げされたイベントは「PRIDE1」と銘打たれた。当時の髙田は"最強"の称号を持つプロレスラー。一方のヒクソンは"400戦無敗"という伝説を持つブラジルの柔術家だった。