

スポーツは人間ドラマだ! 第144回 優勝で幕を閉じた横浜フリューゲルス
’99年1月1日
天皇杯全日本サッカー選手権大会 決勝

チーム消滅が発覚してから、フリューゲルスはリーグ戦4試合と天皇杯5試合すべてに勝利してみせた
負けた時点でチーム消滅――。
Jリーグ史上最大の〝事件〟は突然訪れた。まだワールドカップ初出場の余韻が冷めやらぬ’98年10月29日、横浜フリューゲルスの合併消滅が発覚したのだ。スポンサーの経営不振によるチーム消滅は、サッカー界のみならず多くのメディアで取り上げられた。当時、主将を務めた山口素弘はこう振り返る(以下、コメント部分は山口)。