

スポーツは人間ドラマだ! 第147回 北島康介「チョー気持ちイイ」の舞台裏
’04年8月15日
アテネ五輪競泳男子
100m平泳ぎ決勝

念願のオリンピック優勝を果たし、雄叫びを上げる北島。強靭な精神力で「自分は勝てる」と自己暗示を掛け続けていたという
2004年8月14日のアテネ五輪競泳会場。男子100m平泳ぎ予選に登場した北島康介(21=当時、以下同)の泳ぎを見て、私は「すごいじゃないか」という安堵の言葉を何度も繰り返していた。北島が出した1分0秒03は五輪新記録。次の組で泳いだ世界記録保持者ブレンダン・ハンセン(22、米国)を0秒22上回っていた。