

当事者が振り返るプロ野球伝説の試合
長嶋巨人の10.8、
史上初の代打逆転サヨナラ満塁本塁打、
バックスクリーン3連発など
見ているだけで血湧き肉躍るゲームがある。ノーアウト満塁のピンチを抑えた"江夏の21球"。連敗ストップまであと一人としながら同点ホームランを浴びた"七夕の悲劇"。本誌が選んだ、今も語り継がれる伝説の名試合ベスト20を紹介する!

3連発にサヨナラ弾!名勝負 打撃編
「オカダ、オカダ、オ~カ~ダ~!!」
甲子園球場が、地鳴りのような大歓声に包まれる。’85年4月17日に行われた、巨人対阪神戦の7回裏。1対3と2点を追いかける阪神が二死一、二塁から3番・バース、4番・掛布雅之のバックスクリーン2者連続本塁打で一気に逆転したのだ。続く打席に入った、5番・岡田彰布(あきのぶ)(当時27)が振り返る。