

森友学園・公文書改ざん問題 妻が語る「夫はこのコードで首を吊った」
真実を求めて国と佐川宣寿・元財務省理財局長を訴えた

本誌の取材に答えた雅子さんが、スマホに入った俊夫さんの画像を見せてくれた。改ざんを強いられる前は、明るい性格で表情も豊かだったという
「夫は居間の窓の手すりにオーディオセットのコードを括(くく)り付け、もう1本をそれに引っ掛けた後、自分の首を思いっきり縛っていました。帰宅した私はその姿を見つけて、すぐに身体を抱き寄せたんです。顔には絶望と孤独が溢(あふ)れていました。身体はまだ温かったんですが……」
’18年3月7日を元財務省近畿財務局職員・赤木俊夫さん(当時54)の妻、雅子さんはそう振り返る。俊夫さんは森友学園をめぐる公文書の改ざんを指示され、実行したことを苦にして自ら死を選んだ。
上写真に写っているのが、俊夫さんの命を奪ったコードである。