

連載 斉藤和巳の「エース脳」マウンドから見たドラマの裏側 第61回
ノーコンで二軍落ち…藤浪につけるクスリ

藤浪は二軍で11試合、49イニング投げて27四死球、防御率2.20という成績。制球難はやや改善されたが……
大阪桐蔭時代に春夏連覇を成し遂げ、ルーキーイヤーから3年連続で二ケタ勝利をマーク。今年3月にはWBC日本代表メンバーに選ばれるなど、阪神の大エースとして将来を嘱望されていた藤浪晋太郎が苦しんでいます。原因は制球難。もともとコントロールがいい投手ではありませんでしたが、今季は開幕から7試合で40回3分の2を投げて36四死球。4月4日のヤクルト戦では、畠山和洋への顔面付近の死球で乱闘騒ぎを起こし、5月に二軍降格しました。