

本誌が撮っていた「不屈の男」渡哲也の素顔 スター俳優の秘話公開
【追悼企画】
惜しまれながら師・石原裕次郎のもとに旅立ったスター俳優の秘話を公開

’96年、本誌は、東映京都撮影所で『わが心の銀河鉄道 宮沢賢治物語』を収録中だった渡さんに密着。甘党だった渡さんは、撮影の合間に美味しそうにアイスクリームを頬張った
「私は、渡さんが20年ぶりに映画に本格復帰した作品で、監督を務めました。当時はがん闘病後で、まだまだ身体に負担をかけてはいけない状態でした。そのため、渡さんの収録は1ヵ月半の撮影期間のうちの5日間のみ、しかも朝8時からの4時間だけだったんです。滞りなく撮影を始められるように、渡さんのシーン撮影前日は、毎回深夜まで代役を立ててリハーサルを重ねたのを覚えています。シーンを撮り終わると、渡さんは気さくにこう言うんです。『午後もやろうよ、監督! 俺、大丈夫だよ』って」