

2年間シュレッダー係を命じられたアリさん引越社社員
オレンジ色の囚人服を着て、
朝7時半から夕方4時半まで機械の側で立ちっぱなし

シュレッダーの断裁で出た紙クズを処分するA氏。「シュレッダーの近くには監視カメラが設置され、勤務時間中はずっと監視されているように感じた」と話す
〈シュレッダー係に配置転換したことにつき、社会的相当性を欠くものであったことを認め謝罪する〉
アリさんマークで知られる引越社の社内報最新号には、こんな謝罪文が掲載されている。謝罪対象になったのは、同社現役社員のA氏(36)だ。A氏が朝7時半から夕方4時半までほぼ立ったままシュレッダーで書類を断裁し続ける業務へ配転され、2年近く働かされたのは不当労働行為にあたると、8月23日に東京都労働委員会が認定。社内報に謝罪文を載せるよう命じたのだ。A氏が語る。