「あのままじゃ終われない」――「神の左」が因縁のライバルとの再戦に動き出した<figure><img src="https://media.friday.gold/image/upload/dpr_2,f_auto,q_auto:eco/if_iw_gt_1280,w_640/v1/assets/2020/10/media2017-11-16-141_l.jpg?__cld_token__=exp=1725838292~hmac=579b3342dec1f496a0b48918b4c63f2ace1fb513c285bdc615e1f893b0bddb1c" alt="" data-asset-id="32479"></figure>帝拳ジムで練習をする山中。見学に来た人がまったく気付かないほど、練習生に溶け込んでいた。「オーラはないです」と山中は話す「ただただ、いまはあいつに借りを返したいという思いが強い。その思いが強すぎて、その先は考えられないんですよ」　前WBCバンタム級王者の山中慎介（35）は穏やかに語り出した。去る8月15日、指名挑戦者のルイス・ネリ（22・メキシコ）に4回TKO負けを喫し、12度防衛していたベルトを手放した。仮にネリを退けていれば具志堅用高の持つ13度連続防衛記録に並び、記録更新も視野に入っていた。その大一番で敗れた。さらにこの試合は山中にとってプロ30戦目にして初の黒星であった。