

不定期連載【私の失敗】第4回 川原ひろし(『なんでんかんでん』社長)
失敗は誰にでもある。
そこからいかにして這い上がったのか――。

Profile
かわはらひろし
1964年福岡市出身。大叔父は明太子の老舗『ふくや』の創業者。幼少時代から楽器や声楽を習い、歌手を目指し上京。漫才師のWけんじの弟子となり司会業を開始。1987年、『なんでんかんでん』をオープン。現在は講演などで多忙な日々を送る
「路上駐車取り締まりで売り上げが急落」
「最盛期が異常でした。たった10坪の店が、一晩で120万円を売り上げ、年間3億円、それが10年続いたなんてね」
そう話すのは、博多ラーメン店『なんでんかんでん』の社長・川原ひろし(53)。
歌手を目指して福岡から上京し、司会業をしていた川原は、東京に豚骨ラーメン店が存在しないことに気づき、素人ながら独学で研究、1987年、『なんでんかんでん』を、世田谷区羽根木の環状七号線沿いにオープンさせた。