

スポーツは人間ドラマだ!第166回 吉田沙保里まさかの銀!「霊長類最強」女王が流した悔し涙
’16年8月18日
リオ五輪女子レスリング 53kg級決勝

マルーリスとの試合に敗れた後、号泣しながら会場を後にする吉田。隣にいるのは恩師の栄和人監督
時計の表示がゼロとなり、主審が試合の終わりを告げた瞬間、マットの上の2人はひざまずき、涙を流した。記者席では立ち上がり、呆然と見つめる記者がいた。涙ぐむアナウンサーもいた。
’16年8月18日。リオデジャネイロ五輪が終盤を迎えたその日、レスリング会場には、吉田沙保里(33=当時、以下同)の五輪4連覇を目にしようと、多数のメディアが詰め掛けていた。