

前川喜平「夜間中学の先生になった加計スキャンダル告発者」
ボランティアに心血を注ぐ前文科省事務次官

団子を頬張りながら手渡された資料に目を落とす前川氏。休憩中には他のボランティアと忘年会の相談をしていた
神奈川県の本厚木駅から徒歩数分、三階建てのビルの一室。年配の男女から若い外国人まで、合わせておよそ20名の生徒が、5つほど置かれた長テーブルに分かれて「授業」を受けている。休憩時間には生徒が差し入れた団子を頬張りながら雑談するなど、和気藹々とした雰囲気だ。
ここ「あつぎえんぴつの会」は「自主夜間中学」。諸事情で教育を受ける機会を逸した人々に勉強を教えるボランティアの学校だ。入り口から一番奥のテーブルに腰掛け、生徒からの差し入れの団子を頬張る「先生」は、前文部科学省事務次官の前川喜平氏(62)ではないか。