

家畜730頭に、フルーツまで 農家を狙う連続窃盗事件「本当の目的」
被害頻発中の北関東で徹底追跡
地元では「外国人グループの犯行」と囁かれているが……

被害に遭った牛舎。すべての牛に個体識別番号が付いているため、一般の業者への流通は不可能だというが……
「被害にあったのは8月中旬です。ウチは生後50日程度の子豚、合計50頭を持っていかれた。豚小屋の出入り口の排水路のところに血飛沫(しぶき)があってさ、おそらくここで殺して車に積んでいったんだろうな。ウチみたいな規模の小さいところは一頭ずつが貴重なのに、50頭も持ってかれたんじゃたまらないよ……」(群馬県前橋市の養豚場経営者)
北関東で家畜の盗難が頻発している。今年5月から9月8日までの間に盗まれた牛・豚の数は730頭、被害総額は2000万円以上に上る。追い打ちをかけるようにシャインマスカット、ナシ、モモなど果物にも被害が拡大。収束の気配はまったく見えていない。