

《灼熱ワイド》【「事件な人々」の真相】伊良部秀輝《首吊り自殺》「42年の悲しきヒール人生の光と影」
死の直前、トラブル続きの元祖最速男は「指導者になりたい」と夢を語っていた

大リーグ3年目の'99年シーズン。この年からオーナーが伊良部の体重増について苦言を呈するようになった
「取材が終わってから、キャッチボールの相手をしてほしいとお願いしたんです。すると伊良部さんは『あっ、いいっすよ』と笑顔で応じてくれました。終始フレンドリーな雰囲気で、寂しげな様子なんてなかったのに……」
呆然(ぼうぜん)としながら、そう語るのはスポーツフォトグラファーの岸本勉氏だ。死の1ヵ月前、生前最後に伊良部を取材し、彼の"遺影"を撮影した人物である。