

開いてしまった「地獄の蓋」
次に噴火するのはどこだ?

本白根山の山肌にくっきりと現れた巨大な火口。複数の噴火口がつながったものと見られている
「今回の本白根山(もとしらねさん)の噴火で、これまでの火山学の根底が崩れてしまいました。噴火にはガス噴出などの前兆があり、その前兆さえキャッチできればいいと考えられていた。しかし、今回の噴火で、たとえ前兆がなくても小さな噴火は起こり得るということ、たとえ小さな噴火でも、そこに人がいれば、大きな被害になり得ることがわかったのです」(武蔵野学院大学特任教授の島村英紀氏)