

星野仙一も苦笑いした 宇野勝の「ヘディング事件」
スポーツは人間ドラマだ!第175回
’81年8月26日
プロ野球 中日対巨人

「オーライ、オーライ!」。余裕を持って落下点に入った宇野だったが……あまりの衝撃に帽子も吹き飛んだ
後楽園球場――それは昭和の娯楽のメッカだった。ジャイアンツのスターたちの名シーンが思い浮かぶ一方、どうにも忘れがたいのが「ヘディング事件」である。
「うーん、『事件』というのがねぇ。もっと違う言い方があるんじゃないの……」
"主犯"の宇野勝(23=当時、以下同)は、スポーツ新聞の「事件」という見出しを見て、激しくショックを受けていた。