

【スクープインタビュー】斎藤佑樹「ハンカチ王子からの卒業」
週刊誌初登場! 最終戦での優勝、ドラフト秘話から私生活まで語り尽くした60分!
クールなイメージだったのは、彼が言う通り、「週刊誌に出るのは初めて」で肉声が聞けなかったからだろう。詰め襟姿で背筋をピンと伸ばして、ニコニコ微笑む青年はむしろ、「ハニカミ王子」だった――。

「不安です。消えないように頑張ります」なんて言いながら、笑顔を見せる斎藤佑樹。茶目っ気タップリだ
「6回くらいから、ベンチはそんな雰囲気になっていたんですけど、本当にノーヒットノーランとか目指してなくて。それより、大変だったのは(應武(おうたけ))監督。最初はおとなしかったけど、自分が打たれてからは、かなり腹を立てていたみたいで……(笑)」
今年の東京六大学野球秋季リーグは、勝ち数、勝ち点で並んだ早稲田大と慶応義塾大による50年ぶりの早慶決戦となった。先発したのは、早大第100代主将の斎藤佑樹(22)。この大一番で、エースはなんと7回までノーヒットノーランの快投。これが「“持っている”」ってことか――と周囲が思い知らされかけた矢先の8回、エラーで先頭打者の出塁を許すと、そこから5本の長短打を浴びて5失点。並みの投手ならパニックになる場面だが、斎藤には、ベンチで怒る指揮官を気遣う余裕があった。