

『選挙の鬼』中村喜四郎元建設大臣が語る「菅政権はこうして倒す」
解散総選挙の先に見据える政局

議員会館の執務室には40歳で初入閣(科学技術庁長官)、43歳で建設大臣に就任した時のパネルが飾られている
中村喜四郎氏(71)が政権の異変を感じ取ったのは、5月23日のことだった。同日付の読売新聞が黒川弘務東京高検検事長(当時)の定年延長についての検証記事を掲載。安倍晋三総理が、
「菅さんが『(黒川氏の定年延長を)やった方がいい』と言っている。仕方がない」
との愚痴を周囲に漏らした、と書かれていた。安倍総理は政権を投げ出す――中村氏はそれを読んで直感した。