

参加国は約30ヵ国だけ!? 東京五輪に仰天シナリオ
IOCバッハ会長の書簡に記された「開催できる」の本当の意味

バッハ会長は9月22日、IOCのHPで書簡を公開。「ワクチンなしでも五輪は安全に開催できる」と自信を見せた
中止か開催か――代表選出や準備期間から逆算して、判断のデッドラインは「今秋」、さらには「10月」とされていた。
新型コロナウイルスはいまだ猛威を振るい続け、世界の死者数は100万人を突破。米政府とつながりのあるホテルチェーンや航空会社内で「中止に備えよ」との内部通達がなされていたことは本誌既報の通りだ。しかし――デッドラインを前に、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長とコーツ副会長が相次いで「ワクチンの有無に関係なく、東京五輪は開催できる」と公式に発信した。
延期を決断した安倍晋三前首相が最重要視していたのがワクチン開発だった。なぜ〝前提〟は突如、崩れたのか。