

日朝首脳会談で北朝鮮が求める「巨額な見返り」
安倍晋三×金正恩「やるべきか」「やらざるべきか」

国会では柳瀬唯夫元首相秘書官の追及も続き、疲労気味の安倍首相。起死回生のトップ会談を狙うが……
「安倍首相は『日朝首脳会談』の道を探っているのですが、早期実現のメドが立たず困り果てています」(外務省幹部)
米国トランプ大統領と北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長の会談は、予定通りなら6月12日にシンガポールで行われる。焦っているのが安倍晋三首相だ。米国と北朝鮮、中国や韓国との間でのみ話が進み、日本の入る余地がない。苦肉の策で北との直接対談を狙っているのだが、今となってはそれも容易ではない。
「日本は交渉のテーブルに拉致問題が上がらないと会う意味がないのに対し、北朝鮮は拉致問題を『終わったこと』として取り付くシマがない。日朝首脳会談の実現は困難だと言わざるを得ません」(軍事ジャーナリスト・黒井文太郎氏)