

あらためて振り返る 日本代表に「神風」を吹かせたのは誰か

「神風が吹いた」
ロシアW杯での日本の躍進は、その一言で説明できるのかもしれない。緒戦のコロンビア戦、前半3分で相手はハンドでPKを献上し、一人退場。日本は試合のほとんどを数的優位で戦い、白星発進することができた。その勢いを駆って、セネガル戦は好ゲームを繰り広げ、勝ち点1を積み上げている。先発メンバーを戻して挑んだベルギー戦は、撃ち合った末に2―3と敗れたものの、感動的な戦いぶりだった。
神風という外的要素が、日本に力を与えた。それは間違いない。ただし、W杯は運だけで勝ち上がれる大会ではないのだ。
「受け身ではなく、自分たちのアクションで、チャレンジして戦えたと思います」
ベルギー戦後、長谷部誠はそう言って少し胸を張った。