ライバルはUberEatsと出前館 アフターコロナを迎えて競争は激化! 王者「ほっともっと」、古豪「オリジン」、元盟主「ほっかほっか亭」、関西の雄「本家かまどや」もう、「ただの弁当屋」では生き残れないのかもしれない――。角川大映スタジオがある京王多摩川駅（東京）の改札を出てすぐ、高架下に「キッチンオリジン京王多摩川店」はある。入ってすぐ目に飛び込んでくる棚には、大きなおにぎりが並ぶ。コンビニの小ぶりなものの1.5倍はあろうかというサイズでラップに包まれた見た目は、「家庭の味」を想像させる。その反対側には、野菜を中心とした総菜が小分けにされたカラフルなパックが並ぶ。仕事帰りと思(おぼ)しき40〜50代の男性がその中の一つを手に取った。新商品の「オクラと長芋のジュレ仕立て」（100g 203円）だろうか。健康に気を遣っているのか、男性は続いてレジで「野菜炒め弁当（醤油）」（538円）を注文して会計を済ませ、商品を受け取って店を――出ずに店内に留まった。