

「今年は優勝しかない」 田中澄憲新監督が描く“明治復活”への道

大学選手権では、帝京の独走を許しているが、昨年は20−21とあと一歩のところまでせまった明治大学
明治大学ラグビー部は、「前へ」を部是とする国内有数の人気チームだ。過去12度も輝いた大学日本一からは22シーズンも遠ざかっているが、いま、長年の弱点を克服しつつある。
「すごくいい人材が揃っていて、一生懸命やっている。ただ、本当に日本一へのこだわりがあるチームなのかという意味では『?』とも感じました。試合を見たらわかります。トライされそうな時に全員が(自陣ゴール前に)戻るか、タックルした後にすぐ立ち上がるか。そういったところは、見てわかる」
こう語ったのは、今季就任した田中澄憲監督。今回のプロジェクトリーダーだ。着任前のオフには渡英し、旧知のエディー・ジョーンズが率いる強豪イングランド代表に帯同していた。貪欲である。
「オフフィールドでも明大の看板を背負っていけるように、身だしなみ、あいさつ、整理整頓という当たり前のことを当たり前にできる集団になっていきたいです」