

8年ぶりに帝京を撃破 創部100周年「早稲田のサイトウ」が躍動する

創部100周年の今年、早稲田浮上の鍵を握る齋藤選手。慶應義塾戦では、八面六臂の活躍を見せた
全国高校野球が終わったばかりのこの季節。「ワセダのサイトウ」と聞けば、「ハンカチ王子」を思い出す方が多かろう。早稲田実業高校、早稲田大学(早大)を経て日本ハム在籍の斎藤佑樹は、2006年夏の甲子園球場で大フィーバーを巻き起こしている。
もっとも最近のラグビー関係者の多くは、今年創部100周年を迎える早大ラグビー部の現役選手を思い浮かべる。
齋藤直人。切れ長の目に当世風の短髪、身長165センチ、体重75キロの引き締まった体躯で、臙脂と黒のジャージィをまとう。
ポジションは接点周辺でボールをさばくスクラムハーフ。豊富なスタミナとパスやキックの距離と精度、球を拾い上げてから次のプレーに移るまでのスピード、さらに防御力と、この位置で求められるたいていの資質を高く評価されている。