

世界王者・井上尚弥 ボクシングの常識を変えた
トレーナーの父親はボクシングの素人

’14年5月、座間市にある尚弥の実家にて。左から、父・真吾、母・美穂、尚弥、長女・晴香、次男・拓真
「尚弥の強さは、歴代の日本人選手の中でも圧倒的ナンバーワン。勘の良さ、パンチ力、フットワーク、ディフェンス、どれを取っても欠点がない。まともにパンチを喰らっているところも見たことがなく、まさに常識破りの選手です」(元WBA世界ミドル級王者・竹原慎二氏)
10月7日、WBA世界バンタム級王者・井上尚弥(25)が、"世界最強"を決める大会『WBSS』初戦で劇的な勝利を収めた。彼が試合開始70秒でフアン・カルロス・パヤノ(34)をノックアウトした瞬間は、会場全体が息を呑んだ。