

想定外の感動で大人がハマった!『若おかみは小学生!』異例の興行
『若おかみは小学生!』。9月21日から公開が始まったアニメ映画が、通常の映画ファンや大人の観客たちも巻き込んだ異例の興行展開をしている。ぱっと見、いかにも子ども向け(子どもだましという意味ではなく)とも思える作品に何が起こっているのか?

©令丈ヒロ子・亜沙美・講談社/若おかみは小学生!製作委員会
『誰がこれからのアニメをつくるのか?』(星海社新書)などの著書があるアニメジャーナリストの数土直志氏は『若おかみは小学生!』との出会いをこう語る。
「『若おかみ~』を最初に観たのはフランスの『アヌシー国際アニメーション映画祭』でした。100本以上の作品が出品されて、そこから十数本がコンペティション作品として絞られる。『若おかみ~』もそうしてコンペ作品に選ばれたのです。
最初は日本の作品なので、わざわざ現地で観ようとは思っていなかった。ところが、何回か上映があるなかで、先に観た人たちの反応が外国人も含めてめちゃくちゃ良くて、絶対に観るべきだといわれ観たのです。 観客はアニメ・映画会社などの大人とアニメ専門学校の学生たちがメインです。上映後の反応はとても素晴らしく、映画祭での"お付き合い"とは違う拍手喝采でした。