

ジャパン合宿での異質なトレーニング「ワークショップ」の効果

今年9月24日から和歌山で行われたラグビー日本代表候補合宿のスケジュール表に、珍しい項目があった。
ワークショップ。
主にビジネスシーンなどで活用されるセミナーの形式で、ある議題について学びあったり、問題解決の方法を話し合ったりするのが主目的とされる。27日に解散したキャンプでは、このワークショップは25日の午前、午後、26日の午後に非公開で実施された。合宿の根幹ともいえる扱いだ。
ラグビーの合宿といえば身体を鍛えたり、ボールを動かしたりするイメージが強いだろうが、選手間での意思統一も重要視されている。
特にいまの日本代表では、主力選手数名が2015年のワールドカップイングランド大会で歴史的な3勝を挙げている一方、ジェイミー・ジョセフヘッドコーチらコーチングスタッフにはワールドカップでの指導経験がない。2019年9月の日本大会開幕に備え、プレーヤーサイドの知見が求められるのは自然な流れだ。2大会連続でのキャプテン就任を目指すフランカーのリーチ・マイケルも、以前から次のように話していた。