

おかえり、高橋大輔選手! ファンが見てきた「復活」までの4年間

10月7日、フィギュアスケートの近畿ブロック大会の会場、兵庫県・尼崎スポーツの森のリンクは、全日本と見まごうまでの熱気に包まれていた。高橋大輔選手の復帰戦となったこの日は、地獄のチケット争奪戦を勝ち抜いたファンが全国から駆け付けた。かくいう私も、奇跡的にチケットが当たり、新幹線に飛び乗りやってきた一人だ。
「大ちゃんファン」になって約13年、復帰の舞台にいられるのは感無量である。本来なら無料で見られる大会なのだが、高橋選手の参加が決まったことで、混乱を避けるために急遽有料の事前抽選になった。
家族や友人に協力を頼み、10口以上申し込んだのにかすりもしなかった人を何人も知っている。あきらめきれず、チケットなしで会場まで足を運び、チケット募集のプラカードを持って立った猛者もたくさんいた。
それほどの熱気と注目が集まった、今回の復帰戦。
ファンが見守る中、ついに6分間練習で高橋選手がリンクに現れた。黄色い歓声が飛ぶなか、高橋選手が滑りながらジャージを脱いでいく。初お目見えとなるSPの白いコスチュームが現れ、声援は更に高まる。