

カネは戻らず主犯格は逃走中 地面師逮捕を巡る警視庁の厳しい戦い
積水ハウスから55億円搾取

事件の舞台となった東京・西五反田の元旅館「海喜館」。もう何年も営業しておらず「怪奇館」と呼ばれる
「警視庁の捜査2課には、地面師専門の班があります。しかし、積水ハウス事件が発覚した時、別の地面師事件にかかりきりになっていて、始動するまでに時間がかかった。家宅捜索や関係者の話を聞いて周辺捜査をしている間に、主犯格の犯人たちは『そろそろガラ(身柄)を取られる』と察知して逃げたのではないでしょうか」(犯罪ジャーナリスト・小川泰平氏)