

《プロ野球ドラフト会議2023》今年は大豊作! 金の卵たち「14人の驚くべき真価」
取材・文:柳川悠二(ノンフィクションライター)
最速158㎞/h左腕、佐々木朗希のライバルら東都リーグの大学即戦力投手「神7」、そして超高校級の球児たちは何色のユニフォームを着るのかーー
この秋の東都大学野球1部リーグは、最終節を前に日本大が勝ち点3で頭ひとつ抜け、青山学院大、國學院大、中央大、東洋大が勝ち点2で並んでいた。この大混戦を演出したのは、″戦国東都″に一極集中しているドラ1候補の投手たちだ。
中でも最終節に強烈な存在感を誇示したのが、8月に行われた大学日本代表対高校日本代表の試合で158㎞/hを記録した東洋大の細野晴希(ほそのはるき)(21)だった。10月17日の中央大戦では9回125球を投げ2失点するも、被安打はわずか2。直球にカーブ、スライダーを織り交ぜた剛柔自在の投球で空振りを誘い、9三振を奪った。