

菅原由勢・サッカー日本代表 直撃インタビュー 「自信と慢心は紙一重! 常に矢印を自分に向けています」
取材・文:栗原正夫 撮影:渡辺航滋
″ポスト長友佑都″
10代でオランダに渡った「森保ジャパン」期待のサイドバック
「いま僕にあるのは危機感だけですね。今年の夏、別リーグに移籍したいと思っていて、実際に話も来ていたのですが、まとまらなくて……。モチベーションを保つのが難しい時期もありました。ただ、代表戦もあるので、投げやりになってはいけない。だから、『もしかしたら今回は移籍しなくてよかったという未来があるかもしれない』と、そんな風に考え方を変えながらやっています……」
カタールW杯後に再スタートを切った第2次森保ジャパンで右サイドバックとして、ここまで全6試合中5試合に先発。9月に強豪ドイツを4-1で破った一戦では、右MFの伊東純也(30)と巧みに連係しながら、ピンポイントクロスで2点を演出するなど出色のパフォーマンスを見せた。日本代表の10月シリーズ(13日・対カナダ、17日・対チュニジア)はもちろん、来月から予選がスタートする’26年北中米W杯に向けて期待される選手、なのだが――菅原由勢(ゆきなり)(23・AZアルクマール・DF)の表情は冴えなかった。