

「がん免疫療法」にすべてをかける 妻をがんで喪った名医の結論
新宿ビオセラクリニック・谷川啓司院長

ベッドで成分採血を行う患者の傍らに座り、雑談を交えながら患者家族の疑問に答える谷川啓司医師
「ウチへ来る患者さんは、半分以上が進行がんで、かなり差し迫っている状況にあります。ですが、進行がんも『ステージⅣ』も、そのまま"死"を意味するものではありません。患者さんは『がん=死』という思い込みと恐怖心が強いことで、誤解をされていることが少なくないんです。そこを理解してもらうと、心に少し余裕ができて、治療の選択も変わってくるはずなんです」
そう語るのは、「ビオセラクリニック」院長・谷川啓司(けいし)医師(54)だ。