

タイ・バンコク 大麻バブルに沸く王国の危うい最前線《現地ルポ》
取材・文/甚野博則(ノンフィクションライター)
いまや繁華街で1g1200円から手軽に買える
グリーンラッシュが拡大中、日本人観光客の姿も……
〈マリファナ常習者歓迎〉
タイの首都バンコクを取材で訪れた際、大麻ショップの店先に貼られた求人チラシの一文が目に留まった。チラシには、他にも英語で〈月に8万円(以下、日本円換算で表記)〉〈20歳以上〉などと記されている。中でも目を引いたのが、〈Must speak good English〉という応募資格だ。なぜ大麻ショップの店員に高い英語力が求められるのか。