

実名ルポ「膵がんステージⅣ」からの免疫療法
がん闘病者がすべてを明かし「オーダーメイドがんワクチン」の効果を情報公開
医療ジャーナリスト・青木直美

治療が終わり、武田力医師に治療の相談をする下村宏さん(写真左)。現時点で腫瘍マーカーの上昇は止まっているという
「忘れもしない、あれは3年前の2月。私は69歳になる自分の誕生日に膵がんやと診断がついたんです。先生も『えらい日になったなぁ』て言うてましたわ。その時はすぐに手術をして、術後8ヵ月間は経口の抗がん剤を飲んでいた。そやけど、約1年で肺への転移が見つかって。ホンマうっとうしいね。でも今年はネオアンチゲンという新しいオーダメイドがんワクチンを受けられる希望をもろたから、ええコトありそうやろ? がん治療については隠さなアカン治療やないし、名前も写真もそのままでかまへん。ネオアンチゲン、うまいこと効いてくれって心ん中で唱えとんねん」