

最高致死率88% マールブルグウイルスが「日本に上陸する日」コロナ禍が終息する前に新たな脅威が……
今年に入りアフリカ各地で死亡例が続出
WHOも世界的流行を懸念
エボラ出血熱と同レベルの感染力で治療法もナシ
死の病が、またも人類をパンデミックの恐怖に陥(おとしい)れようとしている。今年に入りアフリカで死亡例が続出している、マールブルグ病だ。浜松医療センター感染症管理特別顧問の矢野邦夫氏が解説する。
「マールブルグ病は、本当に恐ろしい病気です。マールブルグウイルスによる感染症で、エボラ出血熱に酷似した出血性疾患になる。潜伏期間が数日と非常に短く、最高致死率は88%にのぼります。現時点で、治療薬や有効なワクチンはありません。感染者がすぐに亡くなってしまうので、治験が少な過ぎるんです」