

卵子と精子の時代 最終回 臨月のバラッド
撮影・文/大西成明
卵子と精子が愛おしい。卵子は毅然として、そんじょそこいらの精子は跳ね飛ばすが、一旦受け入れたお気に入り精子には、ときめき、優しく包みこむ。かたや精子は、おたまじゃくしのように、クネクネと身を振りながら、1億分の1の過酷な競争に勝ち残るべく、一途に卵子目がけて突き進む。精子が辿り着いた瞬間、申し合わせたように卵子は受精膜というバリアを張って、他の精子の侵入をシャットアウトする。
撮影・文/大西成明
卵子と精子が愛おしい。卵子は毅然として、そんじょそこいらの精子は跳ね飛ばすが、一旦受け入れたお気に入り精子には、ときめき、優しく包みこむ。かたや精子は、おたまじゃくしのように、クネクネと身を振りながら、1億分の1の過酷な競争に勝ち残るべく、一途に卵子目がけて突き進む。精子が辿り着いた瞬間、申し合わせたように卵子は受精膜というバリアを張って、他の精子の侵入をシャットアウトする。