

春のセンバツ甲子園を熱くする「超高校級エース&スラッガー」たち
取材・文/ノンフィクションライター・柳川悠二
スカウトたちも大興奮「今年は大豊作!」
3月18日開幕
4年前となる’19年の春先、佐々木朗希の出身校である岩手県の大船渡市立第一中学のグラウンドで、120㎞ほどの球速ながら、なんとも美しいフォームで軟式球を投じる13歳の左腕と出会った。スライダーを始めとする変化球は捕手の近くでギュッと曲がり、数年後の甲子園でのブレイクを予感したものだ。少年の名は、仁田陽翔(にたはると)といった。
仙台育英に進学した彼は昨夏、東北勢として初めてとなる全国制覇に貢献した。球速はすでに147㎞に達している。