

ショーケンが語って周囲を凍りつかせた裕次郎さんとの「因縁」

2010年に開かれた梨元勝氏のお別れの会にて弔辞を述べた萩原健一
〝ショーケン〟が亡くなった。享年68、早い旅立ちだ。
いまさらだが、萩原健一さんがなぜ〝ショーケン〟と呼ばれていたか?
〝ショー〟は〝小さい〟という意味だ。彼がグループサウンズ(GS)時代に六本木で遊んでいた不良仲間に2人の〝ケン〟がいて、3人の中で彼が一番小さかったからだという。そして、不良の小さなケンは芸能界で売れてからもずっと〝不良〟だった。
もっとも、GS全盛期はGS自体が不良の象徴みたいに見られていた時代。GSのコンサートに行くことが校則違反とされていた中学、高校も多く、コンサートに行ったことがバレて、停学処分になった生徒もいたほどだ。しかし、彼のような〝アウトロー〟は不思議な魅力を秘めていて、ときに〝ヒーロー〟となることがある。彼に憧れ、惹かれるファンは多かった。そんな彼の不良ぶりはGSを辞めた後もたびたび発揮された。