

神田愛花【連載第2回】ニューヨークからのメッセージ
文・イラスト:神田愛花
第2回 わたしとピンクと、時々NY
1分前から大歓声のカウントダウンが始まり、ミラーボールのように輝く電飾の球体が高い所からゆっくりと落ち始める。「3! 2! 1!」で100万人以上と言われる大観衆の興奮は絶頂に達し、「Happy New Year!!!」という叫び声と共にその興奮が大きく弾けた。球体付近から花火が噴き出し、大量の紙吹雪が何処からともなく降り注ぐ。そして、フランク・シナトラの『New York、New York』が爆音で流れ、クライマックスを迎えた。